G1ヤングダービーとは?

 G1新鋭王座決定戦が2013年をもって廃止、それに代わるスターレーサーへの登竜門として2014年から新設されたプレミアムG1がこのヤングダービーだ。出場基準が新鋭王座決定戦の「登録6年未満」から、「年齢30歳未満」に広げられたため、すでにSG、G1で活躍しているトップ級の選手も出場できるようになった。さらに新鋭王座の出場資格は新鋭リーグ戦に出場することが条件であったため、女子リーグ戦(現ヴィーナスシリーズ)を転戦する女子レーサーは出場資格を得ることができなかったが、ヤングダービーではそれに準ずる規定がないため、女子レーサーも出場できるようになり、第1回大会では遠藤エミが予選上位通過を果たす活躍も見せている。

当年の9月1日時点で満30歳未満の男女選手
前年7月1日〜当年6月30日の勝率上位選手

※同勝率の場合には着順点の上位者を選出

前年のG1ヤングダービー優勝者

※ただし、当年の9月1日時点で満30歳未満であること

当年のG3イースタン、ウエスタンヤング優勝者
  • ・出場回数140回未満※出場回数には選手責任外の失格・欠場を含む
  • ・事故率0.40以上
  • ・G1ヤングダービーの前検日までに出場停止処分、あっせん保留処分を受けた場合
  • ・当年のG3イースタン、ウエスタンヤングの優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした場合
過去の大会PLAY BACK

 すでに新鋭戦を卒業していた峰竜太、篠崎元志が若手No.1決定戦に再登場することで注目を集めた。予選1位通過を決めたのも峰、2位は篠崎だった。準優では篠崎が敗れる波乱決着もあったが、峰は優勝戦1枠を手にした。最大の波乱が待っていたのは優勝戦だった。激しいスリット合戦に、峰を含めた3選手に無念のFコール。コンマ01のタッチスタートで踏みとどまった桐生順平が初代ヤングダービー王に輝いた。これがG1初制覇となった桐生にとって、その後スター街道を突っ走る序章レースとなった。

選手進入STタイム
14桐生 順平埼玉50.011.48.2
26黒井 達矢埼玉60.041.49.3
33長尾 章平山口40.031.53.1
F1峰  竜太佐賀10.06
F2渡邊雄一郎大阪30.01
F5土屋 智則群馬20.07
決まり手:恵まれ

 直前の蒲郡SGメモリアルでビッグタイトルを手にした篠崎元志と、前年SGグランプリ覇者の茅原悠紀が、シリーズ2強に推された。シリーズ序盤に苦戦した篠崎に対し、リードしたのは茅原だった。しかし4日目の転覆、不良航法のアクシデントで、茅原は準優圏外にまでランクダウン。シリーズリーダー争いが混沌とする中、手堅く着をまとめて予選トップに浮上したのは松田祐季だった。準優、優勝戦とも持ち前の冷静な運びで押し切った松田がG1初タイトルを手にした。

選手進入STタイム
11松田 祐季福井10.111.48.7
23岡崎 恭裕福岡30.141.50.7
35篠崎 元志福岡50.321.51.8
46宮地 元輝佐賀60.131.52.1
52西山 貴浩福岡20.141.52.3
64渡邉 和将岡山40.211.54.1
決まり手:逃げ

 番外として、ヤングダービーの前身である「G1新鋭王座決定戦」も少し振り返ってみよう。
 初期の優勝者には、今村豊西島義則烏野賢太市川哲也など、後にSG制覇を成し遂げた選手がズラリと並ぶ。いつしか「新鋭チャンプがSG覇者への道につながる」とまで言われるタイトルとなった。後にSG覇者に輝く原田幸哉瓜生正義だが、出世を争う同期二人の明暗を分けたのが2000年びわこ大会だった。ともに優勝戦へ駒を進めたが、その優勝戦では瓜生を含めた3人がF脱落し、残った原田が新鋭チャンプに輝いたのだ。その後、瓜生は2002年津大会で優勝して2年越しのリベンジを果たしている。
 同世代への意地とプライドがぶつかり合い、Fや転覆事故も多い新鋭戦だったが、その中で最も印象に残るのは2008年丸亀大会の山口剛の優勝だ。すでにSG、G1で活躍していた山口は優勝候補筆頭に推されたが、F2ハンデを背負いながらの参戦でもあった。それでも1枠を手にした優勝戦でインからコンマ03のスタートを決めたのだ。圧倒的な集中力と最高のパフォーマンスでプレッシャーを跳ねのけての新鋭チャンプの誕生だった。

BOAT RACEとこなめ©BOAT RACE Tokoname. ALL RIGHTS RESERVED.